私の今年の確定申告が終わりました。2月9日に e-Tax で申告して、2月15日に「2月17日に還付金を振り込みます」という通知が来ました。
e-Tax は、やっぱり処理が速いですね。9日に申告して17日に振り込みですから、8日間ですもの。
e-Tax は、最初の準備が面倒ですが、税務署に行く必要もないし、郵送する手間もいらないし、処理は速いし・・・やはり、いいです。
翻訳者になりたての方や、これから青色申告を始めようと思っている方の参考までに、私の場合の確定申告データ作成手順を書いておきます。
★ 普段すること
普段は「やよいの青色申告」に必要項目を入力していきます。私の場合、年に数回、数か月分をまとめて入力します。
普段の「やよいの青色申告」への入力方法については、日を改めて書きます。
あとは、医療費の領収書、現金で買った文房具など、必要経費の領収書を保存しておくだけ。
年末になると、国保税、住民税、国民年金、国民年金基金、生命保険などの納付済み通知書や控除証明書が送られてくるので、これらも保存しておきます。
「やよいの青色申告 12」¥8,400/hows
★ 確定申告データの作成
1. 1 年分を入力し終わったら、翻訳会社各社から支払調書が届くのを待ちます。だいたい 1 月中に届きます。
2. 支払調書がそろったら(まだ届かない支払い調書があったとしても、2月になったら)、支払調書の「支払金額」と「源泉徴収税額」を合計しておきます。
3. 実際に支払った「源泉税預け金」の合計金額を出しておきます。
そのためには、「やよいの青色申告」で「預金出納帳」を開き、[検索]アイコンをクリックします。
[仕訳の検索]ダイアログが表示されるので、[摘要]にチェックマークを付け、「源泉」と入力し、[OK]をクリックします。
源泉税預け金の一覧が表示され、最終行に合計金額が表示されます。
この金額とステップ 2 で計算した「源泉徴収税額」の差を計算しておきます。
4. 青色申告決算書を作成します。
「やよいの青色申告」の[決算・申告]メニューから「青色申告決算書(一般用)」をクリックします。
「青色申告決算書」には、今までに「やよいの青色申告」に記帳した項目から集計された「売上(収入)金額」や「経費」が自動入力されます。
ほとんど修正の必要はないはずです。
5. 所得税確定申告書Bを作成します。
「やよいの青色申告」の[決算・申告]メニューから「所得税確定申告書B」をクリックします。
こちらも今までの記帳から「収入金額」と「所得金額」が自動入力されています。
ちなみに、「収入金額」は翻訳料の合計です。「所得金額」は収入から必要経費を引いた金額です。
6. 所得の内訳書を作成します。
「所得税確定申告書B」画面の[第二表]タブをクリックし、「所得の内訳(源泉徴収税額)」をクリックします。
「所得の内訳書」編集画面が表示されるので、翻訳会社各社から届いた支払調書に基づいて、入力していきます。
通常、支払金額の多い順に入力していきます。
「所得の種類」は「営業等」。「種目」は「原稿料」でも「翻訳料」でも。
支払調書の「支払金額」の合計と、確定申告書Bの「収入金額」(営業等 ア)欄の金額に差がある場合、届いていない支払調書があるということなので、「所得の内訳書」の最終行として、「所得の生ずる場所」を「その他」として差額を入力します。
また、源泉徴収税額の差も入力します。ステップ 3 で計算した差額を、所得の内訳書の「その他」の「源泉徴収税額」として入力します。
最後に、[帳票に反映]をクリックします。
7. 「所得から差し引かれる金額」を入力します。
所得税確定申告書B の[第一表]タブをクリックして、「所得から差し引かれる金額」の黄緑色の欄をクリックすると、それぞれの編集画面が表示されます。
私が入力する欄は、次のとおりです。
● 医療費控除 - 年間の医療費が 10 万円を超えた場合に入力します。
● 社会保険料控除 - 国保税、国民年金、国民年金基金の金額を入力します。
● 生命保険料控除 - 生命保険の控除証明書に記載されている金額を入力します。
● 配偶者控除 - 配偶者の名前を入力します。
● 扶養控除 - 就職していない子ども、老親などを入力します。
これで、確定申告書B の作成は終了です。
確定申告書B 第一表の右側の「税金の計算」欄の「申告納税額」にマイナスを示す△が付いた金額が表示され、同じ金額が「還付される税金」に表示されます。
控えとして、印刷しておきましょう。
8.[所得税確定申告モジュール]の右上にある[会計へ]ボタンをクリックして、「やよいの青色申告に戻ります。
9. [決算・申告]メニューから[e-Tax データの書き出し]をクリックします。
保存したフォルダとファイル名を覚えておきます。
10. e-Tax ソフトウェアを起動し、ステップ 9 で書き出した申告データを読み込んで、電子署名し、送信すれば、OK。
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このページの記事一覧
- 確定申告データの作成 - 「やよいの青色申告」の場合
- フリーランス翻訳者の確定申告
2012年2月16日木曜日
2012年2月11日土曜日
フリーランス翻訳者の確定申告
フリーランスの翻訳者が仕事をすると、翻訳料が支払われるわけですが、その際、源泉所得税として 10%が差し引かれます。
たとえば、10 万円の仕事をした場合、実際に振り込まれるのは、9 万円です。翻訳会社によっては、振込手数料も翻訳者が負担することになっていますので、さらに 420円が引かれます。(振込手数料は、振込金額と銀行によって異なります。)
ちなみに、翻訳料が 100 万円を超える場合、100 万円を超える部分には 20%の源泉所得税がかかります。
たとえば、120 万円の仕事をした場合、実際に振り込まれるのは 106 万円になり、そこからさらに振込手数料が引かれます。
(100 万円 x 90%)+(20 万円 x 80%)
=90 万円 + 16 万円
=106 万円
確定申告をすると、このようにして差し引かれた源泉所得税と振込手数料の一部を取り戻すことができます。
★ 私は青色申告
確定申告には、白色申告と青色申告がありますが、私は青色申告です。65万円の青色申告特別控除が適用されるからです。
来年から青色申告にしようと思う方は、3 月 15 日までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。
また、青色申告にするには、複式簿記による記帳が必要ですが、会計ソフトを使えば、OK。私は「やよいの青色申告」を使っています。
★ e-TAX
e-TAX、すなわち電子申告はとても便利。税務署に行く必要も、郵送の必要もありません。自宅のパソコンから確定申告ができます。
数年前までは、支払調書、領収書などの添付書類を郵送する必要がありましたが、今は、それもなし。すべてがパソコン上で済んでしまいます。
ただし、最初の準備がちょっと面倒です。
★ 住基カード
まず、住民基本台帳カード、いわゆる 住基カード を作らなければなりません。
住基カードを取得するには、市役所に申請書を提出して。写真付きと写真なしの 2 種類がありますが、私は写真付き。私は運転免許を持っていないので、写真付き住基カードなら身分証明書代わりになるからです。
申請に必要なのは、運転免許証やパスポート、保険証などの身分証明書と証明写真、印鑑。
市役所によっては、証明写真もその場で撮影できる場合があるので、事前に市役所に電話して確認しておくとベター。
4 桁の暗証番号を設定する必要があるので、考えておきましょう。
住基カードの交付手数料は 500円です(市区町村によって違うかも)。有効期限は 10年間。
市役所によって、即日交付が可能な場合と、そうでない場合があるようです。この辺も事前に市役所に電話して確認するとよいでしょう。
★ 電子証明書
住基カードの申請と同時に、電子証明書も申請します。こちらもパスワードを設定する必要があるので、考えておきましょう。
「電子証明書の写し」という書類を渡してくれます。これは有効期限が 3 年間なので、3 年ごとに市役所に行って再交付してもらう必要があります。
電子証明書の発行手数料は 500 円。
★ ICカードリーダライタ
住基カードを読み取るためのハードウェア。私の場合、住基カードの交付の際に、使用できるICカードリーダライタの一覧表を渡してくれましたので、その中から選んでネットで買いました。
★ e-Tax 開始届出書の提出と、ルート証明書のダウンロードとインストール
これらは、e-Tax ホームページの「e-Taxの開始(変更等)届出書について」というページから行うことができます。
開始届出書を提出すると、16桁の「利用者識別番号」と13桁の暗証番号が発行されます。これは、e-Taxにログインするときに使用するIDです。
たとえば、10 万円の仕事をした場合、実際に振り込まれるのは、9 万円です。翻訳会社によっては、振込手数料も翻訳者が負担することになっていますので、さらに 420円が引かれます。(振込手数料は、振込金額と銀行によって異なります。)
ちなみに、翻訳料が 100 万円を超える場合、100 万円を超える部分には 20%の源泉所得税がかかります。
たとえば、120 万円の仕事をした場合、実際に振り込まれるのは 106 万円になり、そこからさらに振込手数料が引かれます。
(100 万円 x 90%)+(20 万円 x 80%)
=90 万円 + 16 万円
=106 万円
確定申告をすると、このようにして差し引かれた源泉所得税と振込手数料の一部を取り戻すことができます。
★ 私は青色申告
確定申告には、白色申告と青色申告がありますが、私は青色申告です。65万円の青色申告特別控除が適用されるからです。
来年から青色申告にしようと思う方は、3 月 15 日までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。
また、青色申告にするには、複式簿記による記帳が必要ですが、会計ソフトを使えば、OK。私は「やよいの青色申告」を使っています。
★ e-TAX
e-TAX、すなわち電子申告はとても便利。税務署に行く必要も、郵送の必要もありません。自宅のパソコンから確定申告ができます。
数年前までは、支払調書、領収書などの添付書類を郵送する必要がありましたが、今は、それもなし。すべてがパソコン上で済んでしまいます。
ただし、最初の準備がちょっと面倒です。
★ 住基カード
まず、住民基本台帳カード、いわゆる 住基カード を作らなければなりません。
住基カードを取得するには、市役所に申請書を提出して。写真付きと写真なしの 2 種類がありますが、私は写真付き。私は運転免許を持っていないので、写真付き住基カードなら身分証明書代わりになるからです。
申請に必要なのは、運転免許証やパスポート、保険証などの身分証明書と証明写真、印鑑。
市役所によっては、証明写真もその場で撮影できる場合があるので、事前に市役所に電話して確認しておくとベター。
4 桁の暗証番号を設定する必要があるので、考えておきましょう。
住基カードの交付手数料は 500円です(市区町村によって違うかも)。有効期限は 10年間。
市役所によって、即日交付が可能な場合と、そうでない場合があるようです。この辺も事前に市役所に電話して確認するとよいでしょう。
★ 電子証明書
住基カードの申請と同時に、電子証明書も申請します。こちらもパスワードを設定する必要があるので、考えておきましょう。
「電子証明書の写し」という書類を渡してくれます。これは有効期限が 3 年間なので、3 年ごとに市役所に行って再交付してもらう必要があります。
電子証明書の発行手数料は 500 円。
★ ICカードリーダライタ
住基カードを読み取るためのハードウェア。私の場合、住基カードの交付の際に、使用できるICカードリーダライタの一覧表を渡してくれましたので、その中から選んでネットで買いました。
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★ e-Tax 開始届出書の提出と、ルート証明書のダウンロードとインストール
これらは、e-Tax ホームページの「e-Taxの開始(変更等)届出書について」というページから行うことができます。
開始届出書を提出すると、16桁の「利用者識別番号」と13桁の暗証番号が発行されます。これは、e-Taxにログインするときに使用するIDです。
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